安心感

『籍・ 戸籍制度』というのは、個人がいない社会や自由が少ない家父長制の家族制度の象徴のような側面はあるかもしれません。

歴史的には、国家権力が人民(労働 力・税源)を捕捉・管理するための戸籍台帳から始まっているので、『自由な個人』よりは『管理された国民・権力が記載した家族』をイメージさせますが、 『戸籍に記載される家族関係』は公権力が家族関係を承認する安心感でもあるのでしょうが、一方で国家に関係性(続柄)を管理・登録されたという拘束感でも あるのかもですね。
日本では『婚姻と出産の道徳的な結びつき』は強固であり、恋愛・性の自由化はある程度進んではいますが、出産・育児となると『法律婚の枠組み』から外れて子を持とうとすること自体が、なぜか反社会的・利己的な振る舞いのように見られやすいですね。婚外子に対する差別待遇の司法面からの改善は進んでいますが、日本人の平均的な価値観としては『婚外子・シングルマザー・未婚の母』に対して、正規の標準家族ではないという偏見や差別は抜き難く残ってはいます。